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教授メッセージ

第1内科教授 榎本信幸

消化器内科教授 榎本信幸

山梨大学医学部消化器内科のホームページにアクセス頂いてありがとうございます。山梨大学医学部消化器内科教授の榎本信幸です。このホームページにアクセスされた皆さんはこれからのご自分の進路について様々な情報を集められていることと思います。このホームページでは私たちの教育、診療、研究活動についてご紹介しており皆さんの参考になれば幸いです。

消化器疾患は最も頻度の高い疾病であり、私たちは山梨大学医学部附属病院で患者数、医師数とも最大の診療科であり常時50-60名の患者さんが入院されています。分野も幅広く大学病院では消化器内科のほか光学医療診療部、肝疾患センターなども担当しております。消化器疾患は消化管、肝胆膵などすべての分野をカバーし扱う症例も多彩であり、消化器疾患に関する最新の診療機器はすべて整備し最先端の診断・治療を行っております。さらに医局は完全電子化されており、研修医を含めてすべてのドクターのデスク上に診療端末が設置されいつでも電子カルテにアクセスして診療を行うことが可能な最高の診療環境を実現しています。

研究面では、厚生労働省研究班「ウイルス性肝炎の病態に応じたウイルス側因子の解明と治療応用」の主任研究者施設として全国の大学・病院・研究所と協力して肝疾患に関する最先端の研究を推進しており、大学内に最先端機器をそろえた実験室を整備しており大学院生を中心に消化器疾患に関する分子生物学的研究を行っております。また臨床研究にも力を入れており多数の患者さんの診療を通して得られた知見をエビデンスとしてまとめて学会・論文発表に努めております。たとえば2010年の、日本中の大学病院および一般病院が一堂に会して消化器病に関する研究発表を行う日本消化器関連学会週間(JDDW)では、全国に80ある大学医学部および1000以上ある臨床研修病院のなかでトップ10にはいる25題の研究発表を行っております。

このように、私たちは診療・研究面におきまして全国有数の実力と実績をもつ消化器内科として評価を受けております。私たちの活動目標は診療・研究・教育への貢献すなわち「より多くの患者さんを治療し、より多くの研究成果を出し、より多くの消化器内科医を育てる」ことにあります。消化器内科医の育成に関しましては、上記の大学病院での診療・研究に加えて、山梨県立中央病院、武蔵野赤十字病院、虎ノ門病院を初めとする全国の有力病院での消化器内科研修を積極的に行ってきており、次世代の消化器内科を背負う人材が次々に育っております。

このホームページにアクセスされた方は、山梨県での研修、あるいは消化器内科分野の研修に関心のある方と推察いたします。私は研修施設の存在する場所や地域は医療・医学レベルには関係ないと考えております。たとえば私は東京医科歯科大学消化器内科の出身ですが、山梨大学医学部消化器内科の水準は東京医科歯科大学のそれに劣るものではありません。大事なのはその施設自体のレベルであり、山梨県に限らずどこを起点にしてもトップクラスの診療・研究・研修は可能であり私たちはそれを皆さんに提供すべく上記のように常に努力しております。

最後に、私たちは「患者さんに親身、仲間と団結、自分を切磋、常に挑戦」をモットーとして掲げております。消化器内科の仲間は競争相手ではありません。医局では常にお互いに助け合いながら自分自身を切磋琢磨すべく活動しており、人間的にもすばらしい集団です。一人でも多くの向上心のある新しい仲間が私たちの医局に加わってくれることを期待しております。

山梨大学消化器内科教授
榎本信幸