光学医療診療部

 光学医療診療部は、山梨県の基幹病院である当院の中央診療部門の一つとして内視鏡に関する診療の運用・管理を行っています。光学医療診療部で行われる検査・処置の約90%は消化器関連であり、第一内科と密に連携して運用されています。 平成28年度に光学医療診療部で扱った内視鏡件数は6,062件で、近年の特徴として診断目的の内視鏡検査以外の治療内視鏡の比率が増加しており、平成28年度には約12%が治療を目的に内視鏡が実施されています。消化器関連の治療内視鏡の主な内訳を表1に示します。
 低侵襲治療を可能とする内視鏡治療ですが、より安全に、確実に治療するための安全管理や感染対策とその教育にも力を入れています。内視鏡を介した感染予防のため高水準消毒薬を用いた内視鏡再処理に加えて、消毒薬の濃度管理や定期的な監視培養を実施し、標準予防策を徹底するとともに、病院実習中の学生にも標準予防策や手指衛生について学習する機会としています。