医局紹介

教授メッセージ

消化器内科教授 榎本信幸

消化器内科教授 榎本信幸

山梨大学医学部消化器内科のホームページにアクセス頂きましてありがとうございます。私たちは消化器内科学を専門としております。診療におきましては、山梨大学医学部付属病院の消化器内科・光学医療診療部(内視鏡室)・肝疾患センターを担当し、消化器疾患をすべて対象としております。消化器疾患、特に消化器癌は食道癌・胃癌・大腸癌・肝臓癌・胆道癌・膵臓癌は日本人の癌全体の55%を占める最も患者数の多い疾患であり、本大学病院でも消化器内科は最も患者数、医師数が多くなっております。

私たちはこの消化器癌を中心とした消化器疾患に取り組むため最新の設備・技術・研究に基づいて最先端の診療を行っております。消化管疾患に対しては拡大内視鏡、NBI内視鏡、超音波内視鏡による早期癌診断、カプセル内視鏡・小腸ダブルバルーン内視鏡による小腸疾患診断、胆膵疾患では造影超音波内視鏡、超音波内視鏡ガイド下穿刺装置、肝疾患ではvolume navigation system、造影超音波などを駆使して、早期消化管癌の内視鏡治療(内視鏡的粘膜剥離術)、膵胆道癌のステント治療、肝癌のラジオ波焼灼治療・動脈塞栓療法など消化器癌・消化器疾患の内科的先端治療を推進しております。

また山梨県は国内でもC型肝炎および肝癌の多い地域であることから、当院は山梨県肝疾患拠点病院に指定され肝疾患センターを中心に肝炎および肝癌の診療、医療ネットワーク活動、患者支援を行っております。さらに肝疾患に関しましては厚生労働省研究班の主任研究者施設として全国の主要大学・病院・研究所と共同で研究を推進しております。

以上のような幅広い消化器疾患診療・研究の成果は積極的に学会・論文発表により公表しております。たとえば2010年の、日本中の大学病院および一般病院が一堂に会して消化器病に関する研究発表を行う日本消化器関連学会週間(JDDW)では、全国に80ある大学医学部および1000以上ある臨床研修病院のなかでトップ10にはいる25題の研究発表を行っております。このように、私たちは診療・研究面におきまして全国有数の実力と実績をもつ消化器内科として御評価を受けております。

私たちの活動目標は診療・研究・教育への貢献すなわち「より多くの患者さんを治療し、より多くの研究成果を出し、より多くの消化器内科医を育てる」ことにあります。それを実現するための私たちのモットーは、「患者さんに親身、仲間と団結、自分を切磋、常に挑戦」であり、患者さんのため力を合わせて医療技術、医学知識、人間性を切磋し、日々よりよい医療を目指して挑戦しております。どうか、山梨大学医学部消化器内科への御支援をよろしくお願い申し上げますとともに、私たちがお役に立てることがありましたら何なりとお声掛け頂ければ幸いです。

山梨大学消化器内科教授
榎本信幸