肝臓グループの研究

次世代シーケンシング・ゲノムワイド関連解析を用いたC型肝炎治療に伴う肝病態進展軽快、肝発癌に関わる宿主因子の解析

受付番号 山梨大学医学部倫理委員会 1259 (2014/11/12承認)
研究課題名 次世代シーケンシング・ゲノムワイド関連解析を用いたC型肝炎治療に伴う肝病態進展軽快、肝発癌に関わる宿主因子の解析
研究責任者 榎本 信幸
主任研究者 前川 伸哉
研究期間 H26年11月12日~H28年6月30日
研究の目的と意義  近年、技術革新が進んだことで、ヒトの持つ遺伝子変異を大規模に調べる方法が確立し、病気と遺伝子の関りについて調べることができるようになりつつあります。これによって、これまで特定されていなかった遺伝子変異を見つけ出し、C型肝炎との関わりを明らかにできる可能性が広がっています。今回の研究は、遺伝子を調べることでC型肝炎における遺伝子変異の役割を明らかにし、更には新しい治療法の開発を目指したものです。
研究内容 【研究の方法】
診療上必要な検査治療の際に上乗せ分として得られた試料(血液10ml、腹水などの体液、生検組織、切除組織)を保存します。これらの検体より遺伝子の配列を調べ、臨床情報と合わせて検討してゆきます。一部の試料は北海道大学に送付されてさらに病期と遺伝子の関連を調べてゆきます。
【対象】
 C型肝炎の患者様。原則として、書面による試料利用の同意書を頂いた患者様に対して実施いたしますが、過去に本学倫理員会で承認された研究課題(遺伝子解析研究 【課題名:テーラーメイド治療を目指した肝炎データベース構築に関する研究】【課題名:テーラーメイド治療を目指した肝疾患データベース構築に関する研究】)において、患者様から検体利用の同意書を頂き、保存している検体についても、本研究に利用させていただく場合がございます。患者様のプライバシー保護のために、検体試料が誰のものかわからないようにする処理を行います(連結可能匿名化)。対象となった患者様においては、詳しい研究計画書の入手も可能です。本研究は山梨大学倫理委員会承認の下実施しますが、患者様は本研究へのご参加を拒否する権利がございます。
【医学上の貢献】
 本研究により被験者となった患者さんが直接受けることができる利益はありませんが、将来研究成果は、より患者さんへの負担の少ない治療の一助になり、多くの患者さんの治療と生活の質の向上に貢献できる可能性が高いと考えます。
【個人情報の管理】
本研究は山梨大学倫理委員会承認の下実施し、患者様のプライバシーが侵害されないよう、本大学倫理委員会の規程に基づき、匿名化した状態で登録を行います。解析結果は関連する学会や学術論文で発表致します(被験者を特定できる情報は使用しません)。
問い合わせ先 【担当医師】
氏名 前川 伸哉
職名 山梨大学医学部附属病院消化器内科(第1内科) 講師
住所 山梨県中央市下河東1110
電話 055-273-9584(医局事務室)
FAX 055-273-6748

次世代シークエンス技術を駆使したウイルスゲノム解析によるC型肝炎の病態解明と臨床応用

受付番号 山梨大学医学部倫理委員会 1240 (2014/9/10承認)
研究課題名 次世代シークエンス技術を駆使したウイルスゲノム解析によるC型肝炎の病態解明と臨床応用
研究責任者 榎本 信幸
主任研究者 榎本 信幸
研究期間 H26年9月10日~H28年6月30日
研究の目的と意義  C型肝炎は進行すると肝硬変となり、肝癌を引き起こします。しかしながら、同じ原因で引き起きる慢性肝疾患であっても、病気の進み具合、癌の発生、治療に対する効果、あるいは副作用の出方は、患者さんごとに非常に違います。すなわち全く病気が進まない患者さんもいれば、短い期間で急速に病気が進行し、癌を発症する方もおられます。また同じ治療であっても、非常に効果が高い場合もあれば、全く効果がない場合もあります。さらに治療の副作用の出方も非常に個人差があります。
 本研究の目的はこれらの様々な違いを起こす原因として遺伝子に着目し、新しい技術(次世代シークエンス技術)を使って詳しく遺伝子を調べることを通して、これらの違いの起こる原因を明らかとし、将来的によりよい医療を提供することにあります。
研究内容 【研究方法】
診療上必要な検査治療の際に上乗せ分として得られた試料(血液20mll、腹水などの体液、生検組織、切除組織)を保存します。 試料からウイルスあるいは患者様の遺伝子(DNA, RNA)あるいはタンパク質等を取り出し、おもに次世代シークエンサーという最新装置によっては全遺伝子の情報を読み解きます。また遺伝子によって作られるタンパク質の量や働きなども必要に応じて調べます。これらの情報と臨床情報を合わせて検討してゆきます。
【対象】
C型肝炎の患者様。原則として、書面による試料利用の同意書を頂いた患者様に対して実施いたしますが、過去に本学倫理員会で承認された研究課題(遺伝子解析研究 【課題名:テーラーメイド治療を目指した肝炎データベース構築に関する研究】【課題名:テーラーメイド治療を目指した肝疾患データベース構築に関する研究】)において、患者様から検体利用の同意書を頂き、保存している検体についても、本研究に利用させていただく場合がございます。患者様のプライバシー保護のために、検体試料が誰のものかわからないようにする処理を行います(連結可能匿名化)。対象となった患者様においては、詳しい研究計画書の入手も可能です。本研究は山梨大学倫理委員会承認の下実施しますが、患者様は本研究へのご参加を拒否する権利がございます。
【医学上の貢献】
本研究により被験者となった患者さんが直接受けることができる利益はありませんが、将来研究成果は、より患者さんへの負担の少ない治療の一助になり、多くの患者さんの治療と生活の質の向上に貢献できる可能性が高いと考えます。
【個人情報の管理】
本研究は山梨大学倫理委員会承認の下実施し、患者様のプライバシーが侵害されないよう、本大学倫理委員会の規程に基づき、匿名化した状態で登録を行います。解析結果は関連する学会や学術論文で発表致します(被験者を特定できる情報は使用しません)。
問い合わせ先 【担当医師】
氏名 前川 伸哉
職名 山梨大学医学部附属病院消化器内科(第1内科) 講師
住所 山梨県中央市下河東1110
電話 055-273-9584(医局事務室)
FAX 055-273-6748

テーラーメード治療を目指した肝疾患データベース構築に関する研究

受付番号 山梨大学医学部倫理委員会 790(2015/5/20更新承認)
研究課題名 テーラーメード治療を目指した肝疾患データベース構築に関する研究
研究責任者 榎本 信幸
主任研究者 榎本 信幸
研究期間 H23年5月~H32年3月31日
研究の目的と意義  慢性肝疾患(慢性肝炎、肝硬変、肝臓がん)の原因として、肝炎ウイルスの関与が有名で、よく知られています。しかしながら肝臓病の原因はウイルスだけではなく、アルコールや脂肪肝、その他にも様々な原因が認められます。これらの様々な原因で肝臓病になられた患者さんの肝臓病の発症や進行、あるいは薬物治療の効果を決める因子としては、患者さん自身の遺伝子の違いが原因の一つと考えられます。しかしながら、どのような患者さんの遺伝子の違いが病気の違いをひきおこすのか十分にわかってはいません。
 今回は、こうした肝臓病の病態の進行や薬物治療の効果に関与する可能性のある遺伝子群の遺伝子多型等を調べて、ヒトの遺伝子要因を明らかにすることを目的としています。
研究内容  【研究方法】
主に血液を静脈から通常の診療に上乗せして約15ml採血します。血液等からDNAという物質を取り出し、これを調べます。また診療に付帯する情報(診療記録、画像検査、血液を用いたDNA以外の検査;ウイルス遺伝子やたんぱく質、あるいはRNAの解析など)を合わせて収集・解析させていただきます。
 【対象】
慢性肝疾患を有する、あるいは発症のリスクが予想される方を対象としています。原則として、書面による試料利用の同意書を頂いた患者様に対して実施いたしますが、過去に本学倫理員会で承認された研究課題(遺伝子解析研究 【課題名:テーラーメイド治療を目指した肝炎データベース構築に関する研究】)において、患者様から検体利用の同意書を頂き、保存している検体についても、本研究に利用させていただく場合がございます。患者様のプライバシー保護のために、検体試料が誰のものかわからないようにする処理を行います(連結可能匿名化)。対象となった患者様においては、詳しい研究計画書の入手も可能です。本研究は山梨大学倫理委員会承認の下実施しますが、患者様は本研究へのご参加を拒否する権利がございます。
 【医学上の貢献】
本研究により被験者となった患者さんが直接受けることができる利益はありませんが、将来研究成果は、より患者さんへの負担の少ない治療の一助になり、多くの患者さんの治療と生活の質の向上に貢献できる可能性が高いと考えます。
 【個人情報の管理】
本研究は山梨大学倫理委員会承認の下実施し、患者様のプライバシーが侵害されないよう、本大学倫理委員会の規程に基づき、匿名化した状態で登録を行います。解析結果は関連する学会や学術論文で発表致します(被験者を特定できる情報は使用しません)。
問い合わせ先 【担当医師】
氏名 前川 伸哉
職名 山梨大学医学部附属病院消化器内科(第1内科) 講師
住所 山梨県中央市下河東1110
電話 055-273-9584(医局事務室)
FAX 055-273-6748